穂高を望んで!

涸沢から穂高の眺望

涸沢から穂高の眺望

十数年ぶりに北アルプス登山の拠点、涸沢に行ってきました。涸沢カールにテント設営して奥穂ピストンの予定やったけど体力不足で達成できず。過去の実績をそのままトレース出来ないことを思い知りました。ま、おかげで今後は自分の力を過信せず、登山ではなく、中高年のトレッキングに徹することで仕切りなおしです。

今回の山行では色々と考えることもあり、新たな被写体との出会いもあり、書きたいことは山ほどあるが、次回山行のための資料としての覚書とする。

雪上キャンプを念頭に装備すると21キロになってしまった。重登山用のRaichle なら緩斜面の雪渓ならアイゼンは不要。準備OK!

雪上キャンプを念頭に装備すると21キロになってしまった。重登山用のRaichle なら緩斜面の雪渓ならアイゼンは不要。準備OK!

7月19日(土
23:00 阪急梅田バスターミナル出発

7月20日(日)
05:30     上高地バスターミナル着
06:10     山岳簡易保険加入手続き(500円)を済ませ歩き始める

朝靄にテンション上がります。

朝靄にテンション上がります。

07:00     明神到着

明神館前

明神館前

07:15     明神スタート 携帯圏外

08:00     徳沢到着

徳沢園 若女将がとてもべっぴんさんで、業界の噂通り!

徳沢園 若女将がとてもべっぴんさんで、業界の噂通り!

08・25    徳沢出発
09:25     横尾到着、携帯圏内に入る。

横尾到着

横尾到着

荷物多くてばてた。体力の限界。ここでテント泊することに予定変更。

キャンプ装備を舐めていた。重くて歩けない。一応、半泣きになりながらも横尾まで歩き、ここで幕営することにした。山荘でデイバックを見つけたので購入。3500円なり。明日はサブザック軽装で涸沢に向かう作戦。(ちなみに山荘で荷物を500円で預ってくれるらしいが、テントを張りっぱなしにして荷物は横尾に残留)
テント設営(700円)して昼前まで少し眠る。

横尾キャンプ場 マイテントは黄色のゴアライト

横尾キャンプ場 マイテントは黄色のゴアライト

12時から、本谷に向かって歩くが強い雨が降ってきたのでカッパを着ずに折り返す。片道1時間。ここまでは、ハイキングレベル。この先の本谷からが登山。明日、朝から涸沢に向かいます。

バスターミナルから横尾までの3時間は、水500㏄しか必要としなかった。8月の真夏でも1リッターあれば足りる。3リッターは無駄に重かった。(明神、徳沢で飲料水は補充可)

テントマット、パンクして使い物にならず。インフレータブルは信頼性が低いということを痛感した。頑張って涸沢で幕営しなくて良かった。
それと、ゴアライト、シームテープが剥がれだした。これはゴアテックスの欠点や!

18;50 山荘前ベンチ、日が暮れ始めたので間もなくテントに戻る。曇って星は見えず。
ちなみに少し肌寒いかな?長袖パーカー着用。ホーホケキョ、ウグイスが鳴いている。
着衣:モンベル夏用カーゴパンツ、半袖T、モンベルパーカーを羽織る。
シュラフは3シーズン用で問題なく、就寝時はシュラフのジッパーも開けっ放し。

7月21日
05:00     起床。
3時頃寒くて目覚めるが、それまで開けていたシュラフのジップを閉めるだけで対応。シュラフカバーは不要(枕として使用)
06:00     涸沢へ向かって出発。(サブザックでカッパ、傘、アイゼン、ダウンジャケット、タオル、軍手、ウエストバックにカメラ)
07:00     横尾本谷到着。大休憩せずに涸沢へ向かう。

横尾本谷橋

横尾本谷橋

07:07     快晴になってきて暑い!パーカーを脱いで半袖になる。
09:00     雪渓を歩くため軽アイゼンを装着。ほとんどの人たちはアイゼンを装着せずに行くようだが、俺は体力を無駄に使いたくないので装着。ラチェット式にして正解。脱着が簡単で良い!(途中一箇所雪がなくなるので脱着が必要)

今年は残雪が多い!Raichleなら蹴り込めばアイゼンは不要やけど、楽を選ぶ

今年は残雪が多い!Raichleなら蹴り込めばアイゼンは不要やけど、楽を選ぶ

ほんまに多いぞ今夏の残雪

ほんまに多いぞ今夏の残雪

ヒュッテまでもうそこやのに、遠い!

ヒュッテまでもうそこやのに、遠い!

09:30     涸沢ヒュッテ到着。カップヌードル400円。ザイテンに向かうつもりだったが、雪が多くてずっとアイゼン使用になるので体力を考えて今回は見送ることとした。

なんか昔とは違うなぁ。

涸沢ヒュッテ、なんか昔とは違うなぁ。

10:15     下山
10:50     アイゼン不要になり外す。
ここで登ってきた一人の男性にアイゼンのことを尋ねられたので、あったほうが疲れにくいとアドバイスする。
後に、カッパ橋付近でこの男性から声をかけられる。(山梨からマイカーで来られたそうだ。住所聞いて文通すればよかった。)
11:50     横尾本谷到着。10分休憩
12:00     横尾本谷出発
いつ刺されたのか、左手親指と人差し指のまたの部分が異常に脹れてきている。痛みやかゆみはほとんど無く、刺された跡も見あたらないが、たぶんブヨにやられたものと思われる。帰りのバスくらいから痒みが出始め、22日夜がピーク。23日には脹れかゆみ共に引きはじめる。
13:00     横尾キャンプ場到着

アルファー米ドライカレー、なかなか美味でした。冬山でない限り寒冷地用ブタンは必要ないね。100均のカセットで火力十分!

アルファー米ドライカレー、なかなか美味でした。冬山でない限り寒冷地用ブタンは必要ないね。100均のカセットで火力十分!

食事(アルファー米ドライカレー美味しかった。)を済ませ、テントを撤収しはじめる。
14:50     テント撤収完了。徳沢へ移動開始
15:45     徳沢園到着、テント泊の申込を済ませる。涸沢で聞いた、3代目若女将だろうと思われる可愛い子に受付してもらった。どこかのミス何とからしい。

徳沢キャンプ場

徳沢キャンプ場

16:40     テント設営完了。アルファー米牛飯を食う。これはあまり美味しくない。ドライカレーがベター!
おもしろい鳥の鳴き声を聞いたのでしばらくテントの外で周りを見渡すが鳥の観察は出来なかった。
空は晴れていたが、星空を見ずにテントで休む。虫が多いのとサンダルを持ってこなかったのでテントへの出入りが億劫だ!
虫除けとサンダルは幕営には必需品だ!

7月22日
05:00  起床

徳沢キャンプ場の朝

徳沢キャンプ場の朝

06:20     テント撤収完了。
06:30     目的無くバスターミナル方面へ歩き始める。
07:35     徳本峠からの合流点に到着。まもなく明神です。写真を撮りながらのんびりと歩く。
07:45     明神館到着。
07:55     小休憩して歩き始める。
08:45     小梨平キャンプ場到着。木陰になってるので涼しくて気持ち良い。キャンプ地としてはここが一番適してると思う。外来で入浴も出来るらしい。

小梨平キャンプ場、じつは往路20日6時20分に撮った写真です。

小梨平キャンプ場、じつは往路20日6時20分に撮った写真です。

結局この日は、荷物を持ったままあまりうろつく気にもなれず、けっこうな時間を浪費してしまった。後で気付いたことだがバスターミナル近くで荷物の預かり所があった。そこに荷物を預けて、大正池方面でも散策すればよかった。もったいないことをした。次回はこれを教訓に有意義に過ごしたい。途中、ビジターセンターなどにも拠ってみた。温泉に入るというのも良かったかも? ちなみにバスターミナル付近のインフォメーションセンターには有料コインシャワーもあるようだ。

14:10       上高地バスターミナルより帰路につく

今回の山行で思ったこと。
※自分の体力の低下を思い知った。もちろん諦める必要はないと思うが、中高年であることを受け入れた上で、鍛え直す必要がある。
※インフレータブル仕様のマットはパンクするといざというときに使い物にならない。コンパクトに成るというメリットはあるが重いというデメリットもあり、今後は避けるべき。量は張るがウレタンがベスト。
※ゴアテックス製品に関しては風通しのよい保管に徹する事。
※充電用バッテリーを用意していたのでスマホの電源を確保できた。携帯電話としてはカッパ橋近辺と横尾山荘近辺以外は圏外で使用できなかったが、音声を録音することで細かい記録が出来た。本来メモ書きのところが録音や録画できる。時代ですな!

最後に

徳沢で見かけた見知らぬ人。ストックを使ってツェルトを上手く設営していた。

徳沢で見かけた見知らぬ人。ストックを使ってツェルトを上手く設営していた。

天候に不安さえなければ、ツェルト利用でも軽装備になっていいなぁ、などと感心してしまった。が、やっぱりゴアの方が安心できるかぁ~

ダブりますが、写真集はこちらです。

 

<2014/08/18 追記>
DSC_0320DSC_0321経年劣化により剥がれてしまったシームテープ。どうも、完全な修理は出来そうにない。それ以前にゴアテックス本体生地も劣化によりフィルム層が剥離してボコボコに浮き始めている。高価なテントだけに簡単に買い替え出来ないので、せめて縫い目だけでも漏水しないよう補修しました。アライテント(ARAI TENT) シームコート使用

山靴も泥を落としてからワックス掛け
20年来の相棒(Raichle)、まだまだ現役です。^^

 

 

 


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