クラウドコンピューティング(cloud computing)
数年前から使われだした言葉で、最近急速に流行りだし、もう耳にしない日はないくらいメジャーになってきたインターネットをベースとしたコンピュータの利用形態全般の呼び方です。
サーバー側にデータやアプリケーションを集中させることでメンテナンスも一元化でき、ローカル側のメンテナンスも容易になる。ブロードバンドの普及が実現させたとても便利なシステムです。個人の導入も簡単で本当に便利な世の中になったものです。
このクラウド・コンピューティングの代表的なサービスとして、ネットワークストレージが各社から出揃ってきました。数ギガの無料のものから有料の大容量のものまでさまざまです。当然のように、Google社も用意しています。上の概念図にもあるようにスマートフォンからの利用であればAndroid端末との相性が悪いはずはありません。
ここで大いに気になる問題があります。
Googleの利用規約が大変なことになってるのです。(2012年3月より、規約変更)
要約すると、Googleのサーバー上にユーザーが何かを保存すると(Gmail, Google Docsなど)、 そのデータの全面的な再利用権をGoogleが得るということを利用規約で明言されており、これに同意するということは、アップした自分のデータ全てをGoogleはほぼ自由に扱えるということになります。
なんと恐ろしい!
こんな利用規約、今までに見たことも聞いたこともない。とても大胆な規約変更です。以前からGoogleのサービスを使うことに対する懸念はありましたが、まさか天下のGoogleが、という勝手な思い込みがそのリスクを過小評価していましたが、冷静に規約を読むと実に狂気じみています。
グーグルの創業者、サーゲイ・ブリンは、同社の未来ビジョンを「神様の脳みそをつくること」と公言しているらしい。そして、ペンタゴン(アメリカ国防総省)とNSA(アメリカ国家安全保障局)、そしてGoogle社が共同で取り組む情報集約事業、これを「神の脳」プロジェクトと呼んでいるそうです。
このプロジェクトに関しては、ネット上で知りえた情報なので真偽のほどは定かではありませんが、Google利用規約に関しては事実に相違ないのです。
深くものを考えず、いまや個人情報を秘匿することは困難なことと身をゆだねるか、それとも守秘しなければならない情報はアナログで管理するのか、自己判断しかないようです。
世の中便利になりすぎて、自分だけ原始人に戻るわけにも行かず、かといって情報で世界を支配しようとしている流れにのまれて奴隷と成り果てるのか・・・
ま、残りの人生考えれば、気楽に生きたほうが良いのかも知れないが、そんな刹那主義が破滅を招くのかも知れない。などと考える今日この頃なのです。